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休憩日記3.ラスト 月の背景(補色)はなにか [日記]

10 . 29 - 30

今日は満月。

夕刻にはまだ月が昇っていなかった。

日も替わる深夜には真上に出ていた。

「皓々と」という日本語がよく当て

はまる輝きで、周囲が暗いので

眩しい。老眼と眼鏡の所為で月から

放射状の光が出ているようで、見え

たり、消えたりするが、右上に伸び

る光はひと際強く輝いて、レンズに

まっすぐ伸びていた。

1分も経たないうちに首が痛くなっ

て、少し歩いてカーポートを出て、

また月を見る。わずかに右端が

欠けているように見えるのは、昼間

のうちに満ちたからだろうか。


なにか満たされて、玄関に戻り

家に入る。この満たされ感は、よく

わからない。気持ちが満たされた

というよりは、精神的な気がする。

が、それなら胸よりも胃よりも

別な部位の臓が満たされるのでは

ないか。胃はハンバーグを入れて、

満たされてはいるが。


家に入ると、まず白っぽい壁に

月の残照が青で映った。青?赤の

補色ではないか。だとしたら、月

の光は赤だったのか?そして、

3階への階段の照明を消してから

上ると、眼球の奥の月の残照は

赤いやや小さな点だった。その

周りは青い光がギザギザに輝いて

いる。赤?その補色は青ではない

か。さっきの補色の赤が青の補色

を生みだしたのか。こんな短時間

で?


どうして眼球のプリズムは赤と青

を交代で10秒くらいの間隔で交代

して補色を網膜に取り込んだのだ

ろうか?


学校で習った基礎的な知識では

こういう応用と言うか、変化には

対応しきれないようだ。眼は本当

は何かをどのように見るのか、

どういう構造とその関連で見る色

が変わるのか。まだ調べる気には

なれない。それほど満足した満月

だった。


気も充実してきたようだ。月の気

に十分張り上がるものを感じる。

それが僕を興奮させる。あと3日

もしたら、休憩を切り上げよう。

改めて、生活というものを目の前

に空気を固くするように凝縮させ

ると、それを手の平で潰せるよう

な感覚になる。


あと3日、ちょうど11月になる。

神無月は十月のことだが、旧暦

では今年は11月13日かららしい。

来年は11月1日からとなる。

諏訪地方では出雲の神が分身して

昔、日本海から信濃川、千曲川を

渡ったらしい。諏訪に住み着いた

神は出雲には帰らない。それで諏訪

でも10月は出雲と同じく神在月と

いうらしい。これはあまり知られて

いない。だから、学校でも教えない

のだろう。映画「神在月のこども

(2021)」はこの諏訪地方の神在月

を扱っている。

この世で充てになるものはなにも

ない、のだ。足で歩いて探すのが

一番。でも、最初はネットを開く

のだろうな。
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