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ためらいと ジャズと ため息 [詩もよう]

ため息をつきたい状況というのは

あると思う。それが理解しづらい

のだが、ため息をつくのをためらう

という状況もあるのだ。

だいぶ、子供の頃に江の島の水族館

に連れて行ってもらったことが

あるが、半月のように切り取られた

その映像が昔の匂いをさせている

のだ。

何億とかある?体の細胞のひとつ

の記憶などは充てになるものでは

ない。散歩には宛てがないが、

考えれば、いつものコースか、

その隣の道を辿っている。

強くならなければ、という想い

をしたことがあるだろうか。そう

いう想いもあるのだな、と思う

時、心は若さに向かうようだ。


長く緊張と忍耐を迫られる旅と

いうのはある。数十年も続くこと

もある。明日はよく知れるよう

になる頃、未知の感覚に気づき、

お隣さんが近未来ばかりになっ

て、それは恐怖や不安という

よく出会う輩が通り過ぎて行っ

てしまうことでも、ある。


無意識に巣食う見えない扉を

開けることは多くない。だが、峠

を越えてみると、これまでの景色

よりもさらに広がる世界という

もの、がその先に続くのを見る。

地平線に見えてもそこは山の端で、

うねった山脈の遠すぎる姿なのだ。

そうなると、ただ歩き続けること

が永遠に続くのだ、とわかる。

いくら汗をかいても、その汗に

溺れたとしても、終わりはない。

最後に何があるかと思うと、蟄居

して精神的な冒険に出ることだと

思うが、自然に触れもしない冒険

は危険がなく、笑いながら逃げる

ような面白味に欠ける。


他人の熱いパフォーマンスには

自覚もないままアルコール中毒も

求めて、まだコンサートの密集し

た狭さが希薄なうちは安全だと

承知しているように思えてし

まう。

階段を上りたいのに、回り道しか

ないようなもので、角を曲がると

大抵はそこにあるはずの階段は

遠のいている。さらに回り道を強い

られるといった寸法だ。

より慎重で落ち着いた対応が目の前

にできるのだから、それが求めら

れているのだろう、と誤解もするが、

実際はもっと単純な道が見えていな

いだけなのかもしれない。

だから階段を上ったら終わりになっ

て安心できるという考えを改めなけ

ればと、まず思う。


ジャズをヘッドホンで聴いていると、

階下から呼ばれてもまず聞こえない。

闇とか黒雲から衝動がやって来るが、

暴れたいのではない。ぶつかる対象

が見つからないだけだ。

そう、ためらいなどないのだろう。

バーのドアを勢いよく開けても、

そこには過去しかないのなら、まとも

に背筋を正して、落胆がある。それ

が億劫な気分なのだ。



まだ夜明けを待つような気分じゃ

なぁい。

デカパンだよ、大麦か?

クレオパトラは こんな 

不味いパンを 食っていたのか?

ヘッドロックを 見世物にして 

宴に 酒は 欠かせなかったろう 


ハッピーに なりたかったら 

ん、nn 苺を  おごりなよ 

お前の チャンネルを 変えなよ 

心の 鍵を  開けるのさ 

すっぱ 甘い 

いいことばかり じゃないさ 

廃れた色の  ガタついた椅子に 

坐っているのは その せいさ 

世界は 崩れない 

夜明けまで  飲んで 

他の奴に  頼って 

足がもつれても  まだ  

だいじょうぶ 

ほんとに 投げ出すまでは 

僕らは  壊れない 

その時は ある

もう壊れたいと 深い ため息が 

カーテンが  窓を 

覆うように 


チップを 投げ捨てるように 

弱さを  川に

弾き 飛ばせない nだ

絶望しなければ 希望は 

持てない んDa 

絶・・とか  希望とかは 

うんざりして 

夢にも  見なくなったな 


ブルースよ お前は いい 

誰かのドアを 叩く 

行き着く 先の その

誰かが  わかっているのだろう 

煙草の  銘柄は 知らなくても 

けだるい煙に むせるのは 

よく 知っている


そう ゆっくり 歩いて  

絹のような  足裏の 

感触は  サクソフォン 

街の 鳥かごに 居る 

丸(まある)い眼の  猿の子は 

自分も 

知っている 

誰か ₋  なのだろう 



君を 知ってるよ とは 

言われるだろう  けれど 

君は 何だろう、 とは 

思われたことも ない気が 

する 

甘ったるい 言葉が 

好きなのでは ないが 

そのくらいに  濃い 

ささやきを  聞いては 

みたい 



影が  虚ろい 

朝は  まだ  遠い 


夜に  帳(とばり)が 

あるとは 



今のは  ため息? 


・・・・・・

さして ここには・・



な なるほど 

る ルは 思い浮かばない 

ほ ほどよく 

ど 泥に浸かっても  

 柔かな 落ち着く、 リズム

 生ぬるい ほどいい 



君は ソファから 立ち 

から・・たち  

カラタチ の 花

今 横切った 気は?

けれん味  

音のある 静けさと

しびれを 切らした 項(うなじ)

心を 引きずる  

そうして 君は 

もう 枯れ切った 廃墟に 

なりかかった 街 

人を

その

待ち伏せ を する 



寂しさの 

待ち伏せ を する 



やさしさを 

手の平に  乗せて 


待ち伏せ を ・・

する 




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